普段ギター演奏の時に使っている僕にとって馴染み深いトライアドだが、あらためて図形としてオーサリングしてみると新しい発見があるようだ。
図形にすることではじめて客観的にとらえることができるようになる。
いくつになっても研究する事やそれを二次元のアーカイブとする作業が大事なんだという事を痛感する。
演奏ばかりにかまけていてはいけないということだろう。
今まで見えなかったコード フォームが意外に多い。
特に驚いたのはDiminish Triadのインバージョン コード フォームだろう。
今回書き記した図形はいままで僕の頭の中にはなかった。
Diminish ChordはMinor 3rdのIntervalだけで出来ているコード。
なので同じ形のフォームをMinor 3rd AboveかBelowで形成すればインバートしてゆくというのは常識だ。
しかしながらそれは4和音(Root, b3, b5, bb7)のDiminish Chordの場合の話で今回は3和音だ。
3和音のDiminishでInversionを作ってゆくとその他のコードと同じようにフォームが変化する。
変化して出て来た1st Inversionと2nd Inversionのコードフォームは僕はこれまで見落としてきた響きだ。
今後は活用できるようになりたいと思う。
それから「覚えなくてよいパターン」というものがある事にも気がついた。
サイトにまとめたフォームやパターンを覚えるより、その下地となっている4和音のコードフォームやInversion Formを覚えて同一化して記憶する方が遥かに効率が良いということだ。
人間の頭のハードディスク容量はたかがしれている。
だから大量に鵜呑みで覚え込んで無駄にHDを消費するよりも、データを吸い上げる段階から圧縮し、使用する段になって解凍、起動したほうが良い。
HDに脳が消費されない分その容量をDesktop Memoryに回す事もできると考える。
だから余分なものは覚えなくて良い。
いや覚えてはいけない。
ここまでのまとめでも基礎のトライアドというものが指板上にどのように存在し、関わっているのかは図形化することができたと思う。
この先に思考をすすめるにあたって取り組まないといけないのは以下の考察だろう。
(1)クラスターのトライアド。テンションを含んだ響き。
(2)4th Voicingで積み上げられたトライアドと4 Note Chord。そのInversion。(果たしてTonalityを感じにくい4th VoicingにおいてInversionする意味合いがどれだけあるのか?というのは大いなる疑問点ではあるが、純粋に新しいストラクチャーを持った和音と出会うという目的のためには考察をすすめるべきポイントではある。)
(3)いまだに自分が研究した事ない5th Voicingにおけるトライアド。(トライアドの研究以前に5th Voicingによる響きとコード進行の可能性などを研究しないと意味がないので却下!)
(4)同じ弦セットという条件をはずしてトライアドコードの有機的な結びつきを図形化する。
まだしばし難しい課題が続くがコツコツやれば越えられる課題だと思う。
その結果発見できる何かがまだあるように思うのでがんばろう。
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